革靴とスニーカーのハイブリッド、TOUNのモノづくりのひみつ

皆さん、こんにちは。TOUNの製造をしているオリエンタルシューズの森口です。TOUNはいわゆるスニーカーの見た目をしていますが、実は革靴づくりのさまざまな技術が使われており、スニーカーと革靴の両方の性質を持ったシューズです。今回はそんなTOUNについて、モノづくりの視点からお話ししていければと思います。

 

国産シューズメーカーがつくった、革靴とスニーカーのハイブリッド

 

 

私たちオリエンタルシューズは、70年にわたって靴づくりを行なってきた、奈良県大和郡山市にあるシューズメーカーです。履く人の健康と美しい暮らしに貢献することを目指し、できるだけ環境負荷の少ない方法で靴づくりをしています。

そんな私たちが革靴づくりで培った技術を活かすことによって「革靴とスニーカーの優れたところの両立」を目指してつくったのがTOUNです。

 

スニーカー以上、革靴未満

 

 

革靴メーカーである私たちが、TOUNを作るにあたって大事にしたことは、本革を使いながらも、従来の革靴のネガティブなところを取り除くことでした。

革靴を履いていて、その重さや硬さから、すぐに脱ぎたくなってしまった経験はありませんか? 私たちが目指したのは、本革を使いながらも、柔らかくて軽く、それでいて丈夫な、新しいシューズをつくることでした。

一般的にスニーカーは、アッパー(甲を覆う部分)が布製でソール(靴底の部分)がゴム製のものを指し、革靴はアッパー、ソールともに革製のものを指すことが多いです。

TOUNは、アッパーに牛革のスエードを、ソールにゴム製の靴底を採用しており、革靴とスニーカーの両方の特徴を持っています。

そして、革靴づくりで培ったさまざまな技術や工夫によって、革靴の「耐久性の高さ」とスニーカーの「歩き心地のよさ」の両立を実現しました。それではこの二つの特徴について、具体的にお話ししていきたいと思います。

 

 

歩き心地のひみつ

 

 

柔らかさは、アンライニングで

 

アンライニングとは「ライナー(裏地)がない」という意味です。通常、革靴は表革と裏革の2枚の革を重ねて使いますが、TOUNは表革を1枚に、裏革を最小限にすることで、足あたりが柔らかくなっています。表裏の2重構造よりも革の伸びが出やすいので、吸い付くような履き心地が生まれます。

 

足の甲を覆う前側の部分は裏地がなく一枚革

  

蒸れにくさ、疲れにくさは、カップインソールで

  

カップインソールは、踵(かかと)周りのエッジがカップのように反っているインソールです。足に触れる部分なので、TOUNのインソールの表面は豚革にしています。豚革は、軽量で、通気性や吸湿性にも優れた素材なので、夏でも蒸れにくく、清潔に履くことができます。

豚革のベースには、弾力性を持たせたスポンジ素材を採用しているのでアスファルトの固さを吸収し、突き上げも感じさせません。足裏への負荷を分散してくれる一方で、グニュグニュしすぎないので安定感もあり、疲れにくいです。

 

クッション性のあるカップインソール

 

ホールド感は、タイトな木型で

  

木型というのは靴の形を決める原型のことです。人間工学に基づいて、履き続けても疲れにくい、オリジナルの木型を作りました。フィッティングで重要な「しっかり足を甲で止めること」に重きをおいた木型です。

 

靴の原型である木型

  

耐久性のひみつ

  

 

丈夫さは、革の品質とサイドマッケイ、シャンクで

  

TOUNに採用している革は、しっかりした厚みとコシのある牛革スエードです。丈夫で肌触りがよく、手入れがしやすいのが特徴です。

 

厚みとコシのある牛革スエードのアッパー

 

専用の機械で、ソールとアッパーの側面を一周縫い付ける工程をサイドマッケイといいます。スニーカーでたまに発生する、靴底が外れることの発生を防ぐための、革靴づくりの技術です。

 

サイドマッケイの製造工程

 

シャンクは、アッパーとソールの間に入っているスチール製の細長いプレートです。靴が間違った方向に反らないよう、陰ながら支えてくれています。実はフラットなソールのスニーカーには入っていないものが多く、その違いを体感することは少ないのですが、TOUNはシャンクという革靴ならではの部材を活かすことによって、耐久性を高めています。

 

右側の細長いスチール製の板がシャンク

  

もし壊れてしまったら、修理のご依頼を

  

アッパーとソールを直接縫い付けるサイドマッケイという製法は、シンプルな構造なので、糸を外すことで、新しいソールと交換が可能です。足を包み込むような柔らかい履き心地はそのままに、もう一度TOUNを生まれ変わらせることができます。

オリエンタルシューズのファクトリーには、リペアに必要なソールなどの材料が常にストックされてます。作り手による純正のリペア(修理)ですので、品質も安心していただけます。リペアのお申し込みはオンラインストアのお問合せフォームからお受付しています。

  

TOUNを体験する方法

  

 

このようにTOUNは、長年の革靴づくりの工夫や技術を活かすことで「歩き心地のよさ」や「耐久性の高さ」を実現しています。

もしご興味を持っていただけましたら、TOUNを実際にご体験いただける方法がいくつかありますので、ぜひ一度お試しいただけたら幸いです。

  

オンラインストアでのご購入は、返品や交換が可能です

  

オンラインストアでご購入いただいた場合、下記の条件を満たしていれば、返品やサイズ交換をしていただくことが可能です。サイズ交換の場合は、一度に限り送料を弊社でご負担させていただきますので、ぜひご利用ください。

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■返品・サイズ交換について

返品・サイズ交換については未使用のものに限ります。

●返品を受け付ける条件
室内での試し履きの段階・未使用のもので、 商品ご到着後8営業日以内にメールでご連絡頂いたもののみお受けいたします。

●返品時の送料・手数料の負担について
初期不良の場合は当社が負担いたします。
初期不良以外のお客様都合の場合はお客様にご負担いただきます。
サイズ交換の場合は一度に限り、交換商品発送時の送料は弊社が負担いたします。

●返金について
返品商品到着確認後、検品作業の後、ご指定口座にご返金いたします。
※ご返金完了までお時間をいただく場合がございます。

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お取り扱い店舗で、ご試着いただけます

実店舗では下記の二ヶ所で、TOUNをご試着いただくことができます。
お近くの方はぜひ足をお運びください。

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中川政七商店奈良本店

所在地:奈良県奈良市元林院町22 鹿猿狐ビルヂング
電話番号:0742-25-2188
営業時間:10:00-19:00

FACTORY FRONT

所在地:新潟県燕市東太田14-3
電話番号:0256-46-8720
営業時間:10:00-18:00

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イベントツアーでも、ご試着いただけます

全国各所で随時、ポップアップイベントを開催しています。開催が近いイベントは、オンラインストアのNewsページにお知らせを掲載しておりますので、ぜひご確認ください。

Newsページ

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※詳しくはご利用ガイドをご覧ください

@toun_nara